
Web制作会社がECサイト構築にShopifyを選ぶ最大の理由は、圧倒的な利便性・拡張性、そして開発効率の高さです。
特にShopify CLIの登場によって、開発現場の生産性が大きく向上しています。
目次Table of contents
Shopify CLIとは
Shopify CLIは、Shopify公式のコマンドライン開発ツールです。
CLIを利用することで、Shopifyテーマやアプリの開発・管理をローカル環境で効率的に行うことができます。
Shopify CLIの特徴とメリット
ローカル環境での開発が可能
普段使い慣れたエディタやタスクランナー(WebpackやGulpなど)を活用し、Webサイト制作と同じ感覚でShopifyテーマやアプリをローカルで開発できます。
安全なプレビューとテスト
ローカルで開発した内容を本番環境に影響を与えずにプレビュー・テストできるため、安心してカスタマイズが可能です。
ターミナルコマンド1つでストアに反映・公開
テーマやアプリの変更をターミナルコマンドでストアに反映できるため、管理画面での煩雑な操作が不要。
– Gitなどと連携し、サーバーへのデプロイと同じ感覚で運用できます。
リアルタイムプレビューとホットリロード
変更内容が即座にブラウザで確認できます。
複数人・大規模開発にも最適
ローカルで開発できるのでバージョン管理ツール(GitHubなど)と連携しできます。
– チームでの開発や複数プロジェクトの同時進行にも対応できます。
その他のSaaS系ECサイトとの比較
多くのSaaS型ECプラットフォームは、Shopify CLIのようなローカル開発環境を提供せず、主に管理画面上での設定・編集が中心です。
この方式には以下のようなデメリットがあります。
カスタマイズ性の限界
管理画面での開発は、用意されたテンプレートや機能の範囲内でしかカスタマイズできません。
普段使い慣れたエディタやタスクランナー(WebpackやGulpなど)が使用できません。
開発効率の低下
ローカル環境のようにエディタやタスクランナーを活用できず、細かな調整や大量のファイル管理が煩雑になります。バージョン管理(Gitなど)との連携も難しく、チーム開発や複数人での作業が非効率になりがちです。
即時反映やプレビューの不便さ
ローカル開発では変更を即座にプレビューできますが、管理画面経由だと反映までにタイムラグが生じたり、細かな動作確認がしづらい場合があります。
外部システムやデータ連携の難しさ
SaaS型はセキュリティやシステム制約から、外部システムや独自データベースとの連携が難しいことが多いです。マーケティング施策や業務効率化のための拡張が制限されるケースもあります。
運用規模が大きくなると限界が来る
サイトの規模が拡大し、より高度な運用や分析が必要になると、管理画面ベースの開発では対応しきれず、他の構築手法への移行を検討せざるを得なくなることもあります。
このように、SaaS型ECサイトで管理画面のみで開発する場合、柔軟なカスタマイズや効率的な開発体制を実現しにくい点が大きなデメリットとなります。
特にチーム開発や本格的な運用を目指す場合は、ローカル開発環境が用意されているサービスを選ぶことが、今後の拡張性や生産性の面で重要です。
Shopifyの主なデメリット
無料プランはなく、無料トライアル期間のみ
Shopifyには無料プランはありませんが、通常14日間の無料トライアル期間が用意されています。この期間中に基本機能を試せるため、導入前の検証が可能です。
高度なカスタマイズには専門知識が必要
テンプレートの範囲内であれば簡単に構築できますが、独自機能や細かなデザイン調整を行う場合は、Shopify独自のテンプレート言語「Liquid」の知識が必要です。
また、Reactを使ったフロントエンド開発を行う場合は、Hydrogenの知識も求められます。
Liquidは比較的シンプルですが、複雑なロジックを組む場合は習得に時間がかかることもあります。
アプリが有料の場合が多い
機能拡張のためのアプリは豊富ですが、本格的に利用する場合は有料アプリが多く、追加コストが発生しやすい点に注意が必要です。
一部日本語対応が不十分
Shopifyは海外発のサービスのため、管理画面やアプリで日本語未対応の部分があり、英語表記が多いこともデメリットです。ただし、近年は日本市場向けの対応も進んでいます。集客は自力で行う必要がある
もちろんのことですが、Shopify自体はマーケットプレイスではなく、集客機能は限定的です。
SEOやSNS連携機能は充実していますが、広告運用やSNSマーケティングなど、自社で集客施策を積極的に行う必要があります。
アプリやカスタマイズの競合・トラブル
複数のアプリを組み合わせると、互いに干渉して不具合が発生する場合があり、トラブル対応に手間がかかることがあります。
越境EC向けの機能は日本語対応が弱い場合がある
海外向けのアプリや機能は日本語未対応のものも多く、国内向けECには使いづらいケースがあります。
Shopifyでノーコード開発はおすすめしない理由
Shopifyはノーコードでも基本的なカスタマイズやアプリ導入が可能ですが、ノーコード開発には「柔軟性が低い」「細かい調整や複雑な機能追加が難しい」といった制約があります。
管理画面やノーコードアプリで対応できる範囲は、テーマの色やレイアウト変更、簡単な機能追加などに限られ、独自機能や高度な要件には対応できません。
一方、Shopify独自のテンプレート言語「Liquid」を使えば、動的なデータ表示や独自のビジネスロジック、デザインの細かな調整など、より高度なカスタマイズが可能になります。
Liquidでの開発により、Shopifyのテーマや機能を自分仕様に作り込むことができ、他社との差別化や独自性の高いECサイト運営が実現できます。
このため、Shopifyで新しい機能や独自の要件を実現したい場合は、Liquidによる開発をおすすめします。
ノーコードは導入や運用が簡単な反面、拡張性や将来的な発展性に限界があるため、本格的なストア運営や独自機能の追加にはLiquidを活用するのが最適です。
ダブダブダブの実績
ダブダブダブでは、これまで数多くのECサイトをShopifyで制作してきました。
クライアントの多くはデザインにこだわり他社と差別化したいという強い要望を持っています。
そうしたニーズに応えるためにも、デザインや実装環境が今まで通りの開発ができるShopify CLIを活用したローカル開発は非常に有効です。
Shopify CLIを使うことで、自由度の高いデザインや機能実装が可能となり、クライアントごとに最適なECサイトを高品質かつ効率的にご提供できています。
Writer
Designer




1986年愛知県生まれ。制作会社での3年間のキャリアを経て、2014年に「ダブダブダブ」として独立。 デザイナーとしての感性を軸に、戦略立案からマーケティング、そして最終的な実装までを一貫して手がけています。 私の強みは、上流工程の「戦略」…