ユーザーの目線を把握する為の7つのコンテンツ~分析編~
マーケティング
刈谷・名古屋でホームページ制作・web制作をしているフリーランスのwebデザイナーの稲葉です。
先日、ユーザーの目線を把握する為の7つのコンテンツ~情報収集編~で、ユーザー目線を把握し、コンテンツに活かす為に、クライアントとユーザーからヒヤリングを行いました。今回はヒヤリングで得た情報から更にコンテンツに活かせるように分析していきたいと思います。
前回のおさらい
前回、コンテンツ内容を考える為に、クライアントとユーザーにヒヤリングを行いました。
設定…クライアント「美容室」(Webサイト無し・月に1度地域広報誌にキャンペーン内容を掲載)
USP(クライアントの強み)…「技術」「接客」「商品」「価格」「勉強会」「新店舗」「ヘアケア」が「自社の強み」と感じているサロン。
CVP(ユーザーの望み)…近所で価格・雰囲気・髪の悩みを解消してくれるサロンを探している。(40代主婦)
ざっくり整理するとこんな感じでした。
ヒヤリングした内容例は前回記事ユーザーの目線を把握する為の7つのコンテンツ~情報収集編~を見ていただけると幸いです。
今回考える7つのコンテンツ内容は
1.キャッチコピー
2.問題喚起
3.選ばれる理由
4.メリット
5.信用
6.信頼
7.メッセージ
分析しましょう
では、ヒヤリングから得た情報を基に7つのコンテンツに掘り下げてみましょう。
1.キャッチコピー
シンプルに想像しやすいキャッチコピーを考えましょう。数値など具体的な表現をして伝えやすくします。
- USP(クライアントの強み)を基にキャッチコピーを考えます。
「確かな技術と接客」このクオリティあなたも体感してみて下さい!
「イメージチェンジしたい方必見!」僅か2時間で大変身!
「あなたの髪の専門医」的確なアドバイスで悩みを解消しちゃいます!など
シンプルなキャッチコピーを伝える事で自分にマッチングしているサロンなのか一瞬で判断することができます。マッチングしていればコンテンツに興味を持ってもらう事が出来ますね。
次の3つのコンテンツ(2.問題喚起3.選ばれる理由4.メリット)は「クライアント目線」から見た顧客とヒヤリングで得た「ユーザー目線」の意見との「ギャップ」を確認しましょう。
2.問題喚起
クライアントの問題を明確にする事で、ユーザーが感じている「悩み」や「想い」などに改めて気づいてもらい、自覚してもらいます。
- 「クライアント目線」…サロンに来店するお客様は「高級志向、ヘアケア、雰囲気を大切に考えている」と感じている。
- 「ユーザー目線」…「悩みを解消してくれるサロンを探している」「サロンの雰囲気と価格を知りたい」
「ヘアケア・雰囲気を大切にしている」という点では、クライアントとユーザーの意見は一致していますね。ですが、悩みに対して解決策、サロンやサロンスタッフの雰囲気や価格詳細などサロンに来店しないと分からない問題点があることに気づく事が出来ました。
3.選ばれる理由
問題喚起に対して答えを示して、「解決後のイメージが掴める、楽しみになる」理由を用意し、現状打破するきっかけ作りをします。
- サロンに来店しないと分からない問題に対して「解決案」を積極的に提示します。
「問題解消までの流れ」など現状打破のイメージできるように伝えましょう。
例えば、同じ「悩み」を持つターゲットユーザーがどんな「悩み」や「不安」を持っているか、どんな施術を提案されたか、どのように満足して頂けたか、「一連の流れ」を「ビジュアル」や「ユーザーの声」をコンテンツから発信していきます。事前に不安を取り除いてあげれば、来店することが楽しみになりますよね。
他にも、「技術」「接客」「商品」「価格」「勉強会」「新店舗」「ヘアケア」など来店されないと分からない「サービス」や「自社の強み」があると思います。普段からサロンワークで支持されている理由(選ばれる理由)をコンテンツから伝えていきましょう。
4.メリット
ユーザーが「商品」や「サービス」をもっと詳しく知りたいと思う「特長」を伝えるコンテンツを用意する事で行動を起こさせます。
- クライアント側は多くのサービスや強みを持っていると思っていたのですが、実際に「新店舗出店」や「勉強会」などユーザーが来店してみないと分からない事ばかりでメリットはあまり伝わってきませんでしたね。ユーザーが欲しい情報をネット検索した時に、ホームページがなかった事も伝わらない要因のひとつであると考えられます。
ユーザーがネットでサロンを調べた時、悩みに対し現状打破をイメージできるホームページがあれば、このユーザーはたまたまタイミングで来店ではなく、「ここのサロンは私の悩みを解消してくれる」という「メリット」を感じてもっと早くに来店されたことだと思います。同じ悩みを持つユーザーの興味を引くように効果的に「メリット」を伝えましょう。ユーザーにとっての「メリット」は沢山あるので既存のユーザーに直接聞いてそれをコンテンツ造りの参考にするのも良いかと思います。
5.信用
プロの意見、数値的なデータなど、第三者の傍観者的な視点を取り入れ、ユーザーの不安を取り除く「証拠」「根拠」を提供します。
- コンテスト受賞歴や外部講師を招いての技術勉強会などの実績、お客様への気遣いや心配り、スタッフ間の接客に対する姿勢や接客リーダーを中心に接客マナーの勉強会などを紹介。日々サービス向上の為にスタッフ全員で努めていることを定期的に公表していくことで信用を育てていきます。
6.信頼
ユーザーと同一のターゲット層の声を取り入れる事で「身近な安心感」を持ってもらいましょう。また、ユーザーに、サービスの流れなどユーザーにフローチャートなどで分かりやすく伝えます。
- お客様の声を掲載(アンケート内容)、サロン内のお客様の表情や、スタッフの表情を掲載します。アンケート内容を載せ来店前に、お客様が思う「不安要素」を取り除き、ホームページでサロンに「擬似来店」してもらいましょう。
ターゲットユーザーは同じ悩みを持つユーザーの声(口コミ)を知りたがっています。それを発信し、共感してもらうことは「このサロンなら安心」という信頼につながりますね。
7.メッセージ
クライアントの声、商品開発者のビジョンや理念を発信していく事で「このサービスは安心」と感じさせる、行動を起こしてもらう決定打となる、「情」に訴えるコンテンツです。
- 代表の写真と共にビジョンや理念を掲載する(安心感)。また、スタッフからのメッセージや想い(親近感)を届けるコンテンツを造ります。これはサロンとお客様との距離を縮めて安心して来店しもらう為のコンテンツになります。こちらも定期的に発信していくことで、ファンを増やしていくことが出来きます。ファンを増やして行く事は口コミからの集客に繋がります。ユーザーが知人に紹介する時に、このコンテンツを紹介してくれれば、行動を起こしてもらう決定打の1つになります。
補足
サイトのコンテンツをユーザーのニーズにより近づける為には試行錯誤の必要になってきます。サイトの目的が集客であっても、集客目的の文言を並べてもユーザーにはなかなか響いてくれません。例えば商品に関する雑学などのコンテンツを増やすことで、その商品全般に興味のある見込み客を誘導することも可能になります。これが正解と言うことは無いので7つのコンテンツを軸に試行錯誤してみましょう。
まとめ
ユーザー目線を把握する為に、サイトの目的、自社の強み、ユーザーの望みはコンテンツの核となるものです。今回はユーザーの目線を把握する為の7つのコンテンツ~情報収集編~を7つのコンテンツに落とし込むことで「ギャップ」や「問題点」を整理、分析しました。
次回はユーザーの目線を把握する為の7つのコンテンツ~サイトマップ考案編~でこのサロンのサイトマップを考えコンテンツ内容を具体的にしていきたいと思います。
参考にしていただければ幸いです。