フリーランスがクラウドソーシングをやらない方がいい理由

HOW TO

名古屋でホームページ制作・Web制作をしているフリーランスWebデザイナーの稲葉です。

フリーランスの方々でクラウドソーシングサービスで受注を受けている方も多いかと思います。クラウドソーシングを利用するにはいくつか注意するべき点があります。今回はメリット・デメリットを含め紹介していきます。

最初に

クラウドソーシングサービスが悪いという事ではありません。非常に良くできたサービスだと思います。多くの依頼者がいて、依頼を受ける受託者、いわゆるフリーランスの方々がいます。クラウドソーシングで生計を立てている方もいるでしょう。

ひと昔前は、特別な知識やスキルがないと出来ない依頼内容でも、Web制作ソフトなどの普及や進化により、誰でも気軽にクラウドソーシングサービスに参加できるようになりました。

依頼者の特徴

・費用があまりかけられない
・社内リソースが足りていない
・適した人材に素早く仕事を依頼したい
・時間の短縮を考えている
・ロゴ・ネーミング・キャッチコピーなどアイディアを集めたい

…などなど様々あります。

依頼者側のメリット・デメリット

メリット

・人件費、制作費を抑えることができる
・最適な人材に依頼ができる
・迅速に業務を進めることができる

  • 企業はこの3つのメリットを感じクラウドソーシングを利用しているかと思います。フリーランスの見極めが出来れば、企業にとってプラスになります。優秀な人材を見つける事が出来れば、良質な正規雇用者を発掘できる機会を得ることもできます。

デメリット

・人材の見極めが難しい
・納品物がイメージしたものと違う場合がある
・個人情報流出などセキュリティーのリスク
・納期に間に合わない可能性がある
・急に連絡が取れなくなる可能性がある

  • クラウドソーシングでの依頼の場合、基本的に直接依頼者とフリーランスが会うことはありません。メールかスカイプなどでの対応になり、意思の疎通や細かなニュアンスを伝える事が難しく、様々なトラブルが起きるリスクがあります。

フリーランスのメリット・デメリット

メリット

・仕事を選べる
・営業をする必要がない
・自由な時間に仕事ができる

  • 空いた時間に依頼を受けることができるので、副業として利用しやすい。依頼者からの信頼を得られれば次の仕事に繋がりやすくなります。

デメリット

・低価格での受託
・問題のあるクライアントにあたるリスク
・連絡手段は基本的にメールかSkype

  • 低価格だけど仕事の量が多いや納期が間近。フリーランスは足元を見られやすく、俗にいうデス案件もたくさん潜んでいます。依頼者の要望に応えるスキルが自分にあるかなど依頼内容の見極めが大切です。

価格が低くなる訳

クラウドソーシングには高いスキルを持ったフリーランスの方もいます。依頼するにはそれなりの費用がかかります。(仮に前者とします)

一方でスキルの低い方もいます。割に合わなくても依頼を受けたいという傾向があります。(仮に後者とします)

特殊なスキルを必要としない依頼の場合、依頼者は、「頼んだものを納品してくれれば誰でも良い」と考えるのが一般的です。採用の判断基準は金額になりやすくなります。その場合、低価格でも受注が欲しい後者が選ばれる可能性が増えます。

クラウドソーシングに登録している人も年々増加傾向にあります。利用者が増えれば価格競争がうまれ結果、低価格化が進みます。

  • 重要なプロジェクトなどをフリーランスに依頼する事はほとんどありません。特に大きな企業等はプロジェクトにあった専門業者に依頼します。フリーランスは法人化している専門業者に比べて信用や信頼面で圧倒的に劣ります。

低価格化が進むと

割に合わない依頼も増えてきます。ネット広告や口コミでクラウドソーシングサービスを知り、利用する依頼者は「低価格が当たり前」「低価格でも高いサービスを提供することが当たり前」という考えで流入してきます。
想像しただけでもこのような依頼者にあたった場合リスクを感じますよね。当然依頼者がみんな同じ考えでなく、少数派だと思いますが、低価格化すればするほど依頼者の見極めが難しく、大切になります。

まとめ

それなりのサービス、それなりの商品には時間と費用がかかるものです。依頼者もフリーランスも低価格サービスには、相応のリスクを背負っている認識が必要で、理解した上で利用が必要ですよね。

中には適正価格の依頼もあるかもしれませんが、フリーランスがこういったクラウドソーシングは仕事がない時に受注する程度、パート・アルバイト感覚程度で考えておいた方が良いと思います。

個人的には、利益率の低いクラウドソーシングサービスをずっと利用していくリスクより、そういったサービスを使わず、直接依頼に繋げていく考え方が大切だと感じます。

過去の記事、本当は教えたくない!フリーランスwebデザイナーの仕事の取り方も参考にして頂ければ幸いです。

この記事を書いた人

土屋 慎治

慎治 土屋

…気づけばネット社会になってしまった昨今、何が正しい情報か自身で判断しなければなりません。 いつも真実は1つ! 見た目はおっさん。声がスピードワゴン小沢の土屋。 みなさん、私のように情報は簡単に信じてはいけません。 そう。 シンジだけに。。